乗馬を始めて中々馬が思い通りに動いてくれない悩みは皆さん抱えていると思います。
今回の記事では馬を停止させる方法について書いてみたいと思います。
今回の記事はこんな方にお勧めだと思います。
・うまく馬を停止させられない
・そもそも停止の指示はどうやってだすの?
・なぜ上手なあの人だと止まるのに私だと止まってくれないの?
私も始めたころは全然指示を聞いてくれなくて心が折れ掛けましたが四年間みっちり鍛えたことで徐々に指示を聞いてくれるようになってきました。
皆さんも諦めずにトライしてみてください。
停止の時の指示
停止の時の指示は大きく3つあります。
手を使った指示
端的に言えば思いっきり引張ります。
初心者はそれでもまずは止めることは大事ですが、それだけでは馬術ではありません。
通常の指示は手をぎゅっと握ります。
そうすることによって馬が前に出にくくさせることで停止させます。
手を握っただけでは馬に抵抗されると負けてしまうので止まらないときは腕全体、背中まで使って止めてあげます。
体重移動を使った指示
これも極端に言えば体を倒してしまっても良いです。
ですがレべルを上げていこうと思うとその動きをどんどん小さくしていかなければいけません。
体の重心を後ろに下げて、停止の指示を出します。
脚を使った指示
半減脚(はんげんきゃく)と言われる合図があります。
私の理解は弱い脚です。
速歩や駈歩の発進の時ほどには強く使いませんが、脚を添えているだけではなく弱く圧迫してあげるイメージです。
停止のタイミングで半減脚を使うのですが、個人的にはあんまり効果を感じていません笑
それは私の技量不足だと思いますが…
なぜ止まってくれないのか
停止の時の指示を書きましたが、特別なことは書いていないので指示を出すけど止まってくれないという悩みが多いと思います。
止まるときと止まらない時で何が違うのか原因となりそうなことを3つ挙げてみます。
指示を出すタイミングが悪い
指示(扶助)はタイミングがかなり重要です。
細かいタイミングは歩様によって異なりますが、脚を出しているところで指示を出しても馬は動き出しているので出された指示を行動に反映することが出来ません。
運動が終わって次の運動を始める間に出してあげると指示が伝わりやすいです。
これは練習が必要ですが、何も考えずに闇雲に出すよりは一回一回反省していれば上達のスピードは上がると思います!
馬が止まる準備が出来ていない
例えば馬が駈歩で元気よく走っている時に急に停止の指示を出したところですぐには止まれません。
車の運転でいうところの急ブレーキなので危険でもあります。
停止の指示を出す前に馬が合図をもらえば止まれる状態にしておくことが大切になります。
これは運動のスピードが単純に遅いというわけではなく指示を聞いてくれる状態にあって止まれるスピードになっていることが大切です。
個人的には背中と手にやや力を入れて脚を使って、推進した分を手や背中で受け止めてあげるイメージで乗っていました。
その状態を作ったうえで停止するときは一瞬グッと手と体で後ろに引いてあげることで指示を出していました。
そもそも馬が指示を聞く状態になっていない
馬と意思疎通が取れていない状態にあれば当然馬は止まってくれません。
気まぐれで止まってくれるかもしれないですがそれは止まっただけであって止めたわけではないです。
停止に限らず全く指示が通っていないなら停止させるさせないではなく騎乗技術の上達を目指した方が近道だと思います。
乗馬クラブの馬に乗せてもらって外乗に行ったときは馬がコースを覚えていてこちらの指示はほとんど無視で止まったり走ったりしています笑
楽でよいのですが無力感を感じます。
止まらないときはどうするのか
絶対的な正解はないと思いますが、個人的な意見では「止まるまで停止の指示をやめない」です!
馬は人をみて動きを変える程度には賢い生き物です。
一度馬になめられるとなかなかいうことを聞いてくれなくなります。
そういった状態にならないためにも一度指示を出したら実行するまではやめない姿勢が大切だと私は思っています。
私も本当に止まらないときは人と馬の背中が引っ付くぐらい後傾して手綱を引っ張ります。
馬が何かにびっくりして走り出しそうな時と同じくらいの気持ちで止めます。
まとめ
馬の停止について指示の出し方、なぜ止まらないのか、止まらないときはどうするべきか、という視点からまとめてみました。
停止はそれほど難しい動きではないので(馬場の運動として狙った場所でピタッと止めるのはすごく難しい!)技術が上がってくれば自然と出来るようになるとは思いますが、苦手意識を持っている方などは意識して乗馬を楽しんでみてください。
そうすれば上達も早くなると思います!
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