自己研鑽や会社からの要求等様々な理由から避けては通れない資格取得ですが、情報系の国家資格の中でも受験される方が多いであろう「基本情報技術者」と「応用情報技術者」の資格を同時期にとってしまおうと考えている方に向けてこの記事を書きたいと思います。
私自身が今まさに4月に同時受験をする予定ですが、同じように同時受験するよ!という記事は見つからなかったので自分で書いてしまおうと思います。
続いての秋試験で情報処理安全確保支援士に合格した時のことも記事に書いていますので興味がある方はこちらにもどうぞ!
基本情報技術者・応用情報技術者ってどんな試験?
これらの試験を行っているのは「IPA(情報処理推進機構)」という機関です。
難易度はかなり大雑把にいって4段階あります。
簡単な方から「ITパスポート」、「基本情報技術者」、「応用情報技術者」、「各種高度試験(分野ごとに数多くあります)」となっています。
一番受験者数が多いのは「基本情報技術者」で次が「ITパスポート」、「応用情報技術者」となっています。
ざっくりの勉強機関の目安は「基本情報技術者」で2~3ヶ月、「応用情報技術者」で3~4か月くらいかなあと思います。(私はまだ受験していませんが笑)
社会人の方前提なので学生の方やまとまって時間が取れる方、ある程度知識がある方であれば、例えば「基本情報技術者」は頑張れば2週間~1か月でも取得も可能だと思います。
なぜダブル受験が可能なのか?
カラクリは非常に簡単で「応用情報技術者」は日程が完全に決まっていて受験会場に行って印刷された問題を解く形式なので複数受験は不可能です。
一方、「基本情報技術者」はCBT方式という方式を採用していて期間内であれば受験日と受験場所が選べ、PCを使って受験します。
この方式の違いを利用して同時期にダブル受験が可能になります。
2つの試験は難易度と形式がやや異なりますが、勉強することはほとんど同じなので長い期間をかけずとも一気に取得してしまうほうが効率的だと私は考えています。
よくある「基本情報技術者」と「応用情報技術者」のどちらがいいですかという疑問
これは実際に色んな方々のブログやYoutube等を拝見しているとよくある疑問で私も最初はどちらを受けるか迷っていました。
私の回答は迷うならどっちも受けてしまえばよいです!
素直に考えれば「基本情報技術者」が先で良いと思います。
実際に難易度も「基本情報技術者」の方が簡単だと私は感じます。
一方でよくある意見が「応用情報技術者」の方が簡単という意見です。
私なりのこの意見に対する見解は午後試験、特にアルゴリズムとプログラミングが原因だと思います。
試験の形式
ここで簡単に試験の形式を説明しておくと、どちらも似通っているのですが、「午前試験」と呼ばれる四肢択一の80問の試験があり、合格点は60%(48問)以上です。
「午後試験」と呼ばれる文章問題があり、こちらは大問5問(必須問題と選択問題を合わせて)で「基本情報技術者」の方は全て選択式ですが「応用情報技術者」の方は主に記述式で一部選択式となっています。
「午後試験」も合格点は60%以上となっています。
どっちが良いか論に対する私なりの意見
先ほど午後試験のアルゴリズムとプログラミングが原因と申しましたがそれに対してもう少し具体的に書いていきます。
「基本情報技術者」の「午後試験」はアルゴリズムとプログラミングで配点が50点あるため、プログラムを読めて理解できないと合格できません。
ただアルゴリズムとプログラミングで点数をとれるようになるまではある程度まとまった勉強量が必要になります。
実際に私も最初は読み方も分からないし問題を解いても解けなくてかなりムカつきました。
そうなるとやる気もなくなり悪循環ですが、色んな解説を読みながら過去問を3,4題ほど解いたあたりから少しずつ分かるようになってきました。
またこの勉強は午前試験にはほとんど出てこない範囲なので午前試験の勉強にもなりません。
ここのハードルさえ超えれば「基本情報技術者」は後はひたすら過去問の反復で大丈夫です。
一方で「応用情報技術者」は選択問題の選び方でアルゴリズムとプログラミングは回避できます。
午前試験の知識+国語の文章問題という感じです。
記述回答の癖があるのでそこを掴むまではある程度量をこなす必要がありますが、それさえできればプログラミングコードが全く分からなくても十分合格可能です。
これらの理由から特に文系出身の方向けには「応用情報技術者」の方が簡単という結論になるのだと思います。
私もこれは同意です。
しかし、「応用情報技術者」の方が問題の難易度は絶対に高いです。
これは午前試験も午後試験も同じです。
「応用情報技術者」の方が一つ踏み込んで聞いてきます。
私なりの結論
プログラミングは絶対にやりたくない → 応用情報技術者
IT知識を確実に身に着けたい → 基本情報技術者を取得後に応用情報技術者
とにかく資格が欲しい → 応用情報技術者
どっちも取りたい欲張りで頑張り屋な人 → 基本情報技術者と応用情報技術者のダブル受験
私なりの勉強方法
これら試験の勉強法は間違いなく過去問中心です。
特に「午前試験」は純粋に知識を問われる問題で6~7割が過去問からそのまま出ると言われています。
これは「基本情報技術者」、「応用情報技術者」共通です。
午前試験対策はひたすら過去問をやってください。
勉強に最高のサイトが過去問道場さんです。HPはこちら基本、応用
無料なのが不思議なくらい最高のサイトなので使い倒しましょう!
午後試験は文章を読んで問いに答えさせる問題で、「基本情報技術者」の方はテスト問題感が強いですし、文章を理解できていればすぐに答えられる問題も多いです。
一方で「応用情報技術者」の方は実務の状況を設定してコンサル的な立場から問題点を指摘したり問題点の原因を回答したりする問題が多いです。
過去問から同じ問題が出ることはありませんが、問題の型は同じなのでこういう問題の出方の時はこういった回答が求められているんだなというところを理解できるように過去問を繰り返し解くのが良いと思います。
どちらも過去10回分やれば十分だと思います。
古い過去問に遡るよりは直近の問題を何度もやった方が良いです。
問題の質は変わっているので出来る限り新しいものを極めていくのが良いと思います。
また、「午後問題」は何を選択するのかがとても重要です。
この情報は調べたらたくさん出てきますが、結構意見が異なっているので私も迷いましたが、私のおすすめは「基本情報技術者」が優先順位順に1.『経営戦略等』、2,3『ソフトウェア・ハードウェア』、『ソフトウェア設計』で「応用情報技術者」が1.『経営戦略』、『組込みシステム』2.『プロジェクトマネジメント』、『サービスマネジメント』、『システム監査』です。
まとめ
「基本情報技術者」と「応用情報技術者」のダブル受験を目前に控えてその内容をまとめてみました。
実際にダブル受験をする人は少ないと思います。
それでもコロナウイルスの流行が発端とはいえ、制度上ダブル受験が可能になったので効率的に資格を取得してくれる人が増えてくれると良いなと思います!
勉強すれば合格できる試験だと思いますので興味を持った方は取得を目指して頑張ってください!
続いての秋試験で情報処理安全確保支援士に合格した時のことも記事に書いていますので興味がある方はこちらにどうぞ!
試験結果追記
えらそうに能書きを垂れていましたが、結果が出たので追記させていただきます。
無事に「基本情報技術者」も「応用情報技術者」も合格することが出来ました!
恐らく結果なんていくらでも捏造できると思いますが一応証拠を載せておきます。
おすすめの参考書
参考書は「キタミ式イラストIT塾基本情報技術者」を使用しました。非常にとっつきやすい内容で読みやすかったです。
知識がない方でもここから始められます!
問題演習は過去問道場さんしか使っていません。
また内容が重複することと最初は基本情報技術者だけにしようと思っていたので基本情報技術者のテキストしか使用していません。
過去問さえやれば応用情報技術者も基本情報技術者のテキストだけでいけました!
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