前回の馬装の記事では乗馬用の人の装備を紹介しました。
今回は乗馬の用の馬がどんな装備をしているか紹介したいと思います!
馬の装備のことを馬装と呼びますが乗馬クラブでは馬装をしてくれるところがほとんどですが、中には自分でやってみたいと思う方もいらっしゃると思いますので、この記事ではそんな方の役に立てればと思います。
ここでの道具や馬装の呼称は私が所属していたところでの呼び方なので地域性などで異なるかもしれませんがそこはご了承ください。
人も馬も安全に乗馬を続けていくためにどんな準備をしているか見ていきましょう!
足元の準備
まずは下準備として「鉄爪(てっぴ)」という道具で馬の爪に詰まっている汚れを取ります。
「うらほり」と呼ばれる準備です。
馬にとっては脚は非常に大切です。
脚に治療ができないような怪我をしてしまうと生きていけないくらい大切です。
足を守るために「プロテクター」と呼ばれる道具を付けます。
写真の前足と後ろ足に道具がついているのがわかると思いますが、これがプロテクターです。
競馬の馬は代わりに肢巻と呼ばれる布を脚にぐるぐる巻くことが多いです。
これで足元の準備は完了です!
人を乗せる準備
人を乗せるために鞍を付けます。
まず馬の体をブラッシングをして馬の汚れとかほとりをとります。
いきなり鞍を付けてしまうと馬体とこすれて馬がけがをしてしまうので間に色々挟まっています。
まずは「ゼッケン」と呼ばれるものです。
競馬では馬の番号が書かれているものです。
その次に「ゲル」と呼ばれる緩衝材です。
写真では「ボアゼッケン」と呼ばれるものです。
役割は同じく緩衝材です。
その次にようやく鞍を乗せます。
ここでコツとして馬の背中の出っ張りと鞍が擦れないようにするために「きこうを抜く」といって背中に少しだけ隙間を空けます。
最後に鞍を固定するために「腹帯」と呼ばれる帯をお腹にぐるっと回します。
これで人がのる準備は完了です!
手綱の準備
最後には「頭絡(とうらく)」と呼ばれる道具をつけます。
人が持つ手綱と馬の頭をつなぐ道具が一体化した道具です。
馬の顔に色々紐のようなものの組み合わせで固定されていますが、一番大事なのは馬の口に入れている「ハミ」と呼ばれる道具です。
このハミと人が握っている手綱がつながっていて手綱からの指示を馬の口に直接伝えます。
逆に馬の口から馬の状態を手を通じて受け取ります。
頭絡は直接馬の口に突っ込むので自分で馬装するときの一番の難関です笑
ここを乗り越えれば馬装は出来たようなものです。
これで馬装は完了です!
運動が終わった後は
人間が運動で汗を掻いたらシャワーを浴びるように馬も運動後の手入れとして馬体を洗ってあげます。
馬装を解くのは馬装をするときと逆の工程です。
馬装を解いたら馬体を洗ってあげます。
体はブラッシングをしたりお湯や水で直接洗ったりします。
この辺りは人間と同じですね!
全身に毛が生えているので石鹸とかシャンプーをつけてたわしでごしごし洗っていきます。
手入れが適当だとすぐに汚れがたまってしまうので念入りに洗ってあげます。
皮膚病とかにもつながりますのでかなり大切です。
運動の強度が強かったときは足元を冷やしたりします。
野球のピッチャーが肩を冷やすようなものです。
最後に水を切って、風邪をひいたり汚れが付かないように濡れた部分を良く乾かして完了です!
まとめ
馬に乗るときは馬の装備をきちんとして、運動後はきれいに洗ってあげて一連の流れを説明しました。
乗馬クラブなどでは準備をしてくれるのでなかなか目に触れないところかもしれませんが、人と馬がつながっていくためにも大切な過程です。
乗ることももちろん大切ですがこういった下準備を通じて学ぶこともあるので積極的に取り組んでみてください!
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